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【2025/02/02 09:45 】 |
初期近代英語
聖書でたどる英語の歴史(Amazon)という本を読んでいて、ふと思ったこと
本文へ記載
結論が出ていないメモ書きです

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英語は元々ドイツ語の様なゲルマン系の言語ですが、時代によって様々な地域から影響を受けた言語でもあります
簡単な表にすると以下の様な感じになっています

言語 年代 影響
古英語(Old English) 5~11世紀 古北欧語(8世紀~)
中英語(Middle English) 11~15世紀 フランス語(~13世紀)
近代英語(Modern English) 15~19世紀 フランス語、ラテン語(借用)、ギリシャ語(借用)
現代英語(Contenporary English) 20世紀~ -









古英語なら古北欧語の影響らしくソーン(þ)やエズ(ð)が単語に出て来ます

上記の表にある近代英語で初期のものを初期近代英語(Early Modern English)と呼ぶのですが、とにかく混沌としています

綴りだとdoやgoがdoeだとかgoeと謎のeが末尾に付いていたり、usやeveryがvsだとかeueryになっていたり、buildの過去形がbuildedだったり、直前の母音が長母音や二重母音であることを表す為に単語の末尾へ発音しないeを付与していたり
現代英語に似ているけれども違う

発音も発音で中英語の末期から大母音推移(Great Vowel Shift)があり、長音が二重母音へ変化しました
この大母音推移が現代英語で発音が綴りと一致しない元凶です
fiveとgiveで同じiでも発音が違う原因(古英語ではfīvとgiven)

他にも現代英語で言うroom(部屋)が初期近代英語ではroome
古英語の時点ではrūmという感じでどこから末尾のeが出て来たのかという感じです
古英語であれば弱変化または強変化を表す際に付加されていますが、上記の通り古英語時点では末尾にeが存在しません

この時期の本のタイトルにもThe Arte of RhetoriqueだとかThe Arte of English Poesieという様に中英語頃にフランス語から借用として入って来ていて、末尾にeがあるはずのないartがarteという綴りだったりします
ちなみに末尾のeは15世紀以降では発音しません

他だと斧を意味するaxも別の綴りとしてaxeがあったりします
これも古英語ではæxなので末尾にeが増えている
axeもどうやら中英語頃に現れたらしい

という点から古フランス語の影響かと思って調べたけれどもartは古フランス語でも現代のフランス語と同じart

arteの正体は判らず仕舞い

フランス語の影響でそれっぽく表記する様にしたとかで発生した様な気が
現代英語のbuildは中英語だとbildenという単語でuなんて入っていなかったけれども、初期近代英語頃に写生がフランス風に転写した影響とかで現在の綴りになったとかならないとか

初期近代英語辺りをもう少し調べたら判るかも


余談として、イギリス英語だとartifactがartefactと綴られる様ですが、この場合のartefactはラテン語からarsの奪格arte+factumらしいです
paralyzeとparalyseの様な関係ですね
イギリス英語のparalyseはフランス語からの借用でparalyserが元らしいです
名詞のparalysisから元を辿るとギリシャ語のπαραλυσις(paralysis)だとか
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【2015/05/17 00:51 】 | 雑記 | コメント(0)
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